2011年12月12日月曜日

Prairie / 草原 Je sens l'effort / 僕は感じる

PRAIRIE / 草原

Le sommeil de mon coeur delie le noeud du jour,
Il roule sourdement l'Europe et l'Amerique
Dont il eteint les phares
Et le chant des cigales.
  
Le passe, l'avenir
Comme des chiens jumeaux flairent autour de nous. 

僕の心は眠りながら、日光の結び目をほどき、
ヨーロッパとアメリカをなにも言わず渡り歩いて
灯台の明かりと
蝉の鳴き声を消した。

過去も、未来も、
僕らの周りでじゃれあう双子の犬のようなものさ。


Je sens l'effort... / 僕は感じる

Je sens l'effort du gazon
Qui veille sous tant de neige
Et l'effort de la raison
Dans l'esprit qui la protege.

僕は芝生の力を感じる
たくさんの雪に埋もれて夜更かしする芝生
僕は理性の力を感じる。
心が守ってくれている理性。


このところずっと続いている教会押し。
今回は短めの詩を二つ訳してみました。

このブログに挙げる際に初めて気づいたのですが、「Prairie / 草原」 最初の単語、sommeil = 睡眠 なんですね。ずっと 太陽 = soleil だと思っていました。なので、最初の一文を「僕の心の太陽は…」と訳していたわけです。これだと随分印象が変わりますね。

「芝生」の語には本来 la pelouse が当てられ、ここで使われている le gazon は芝草の意味合いのようです。が、ここでは芝生と訳せばいいと思います。そのほうが「理性」と同じ3音節ですし。
シュペルヴィエルが gazon を使っているのは、もちろん三行目の raison と韻を踏むためですね。二行目と四行目もneige, protege と韻を踏んでいます。奇数行と偶数行がそれぞれ韻を踏んでいる、この形をシュペルヴィエルは好んで使っているようです。もしこの韻律をなんと言うのか、知っている博学な方がいらっしゃいましたら、教えていただけると幸いです。

では、また。
Au revoir, a la prochaine fois!

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