LES YEUX DE LA MORTE / 死者のまなざし
Cette morte que je sais 彼女のことを僕は知っている
Et qui s'est tant meconnue 現世では不遇をかこち
Garde encor au fond du ciel 今でもまだ空の底から離れずに
Un regard qui l'extenue. 彼女を苦しめる視線の下に曝されている。
Une rose de drap, sourde 鉄製の茎の上の、
Sur une tige de fer, 羅紗作りのひそやかなバラ
Et des perles dont toujours 真珠は今もまだ
Une regagne les mers. 海から採取されている。
De l'autre cote d'Altair アルタイ山脈の向こう側で
Elle lisse ses cheveux 髪の手入れをしている彼女は
Et ne sait pas si ses yeux 瞳を閉じようと、あるいは開けようとしているのか
Vont se fermer ou s'ouvrir. わかってないんだ。
おはようございます。
一か月ぶりにシュペルヴィエルの詩集の翻訳です。
この詩は『Gravitation / 万有引力』中の「Le miroir des morts / 死者たちの映し鏡」 の巻頭詩になります。このブログで前回「ダブル」のテーマをして、鏡繋がりということで。
やはり、「生と死」という鏡の裏表は魅力的なテーマなのでしょう。この章はこのあと、「miroir / 鏡」、「Pointe de flamme / 炎の指先」、「La belle morte / 美しい死者」と続いていきます。機会があれば、またアップしたいと思います。
では、、また。
Au revoir, à la prochiane fois!
フランスの平野は本当にどこまで行っても平らですね。 |