2012年12月24日月曜日

打ち負かされること自体は、なにも恥じるべきことではない。

仏検準一級の試験結果が届いたのがおよそ一週間。ようやく自分の中で整理がついたので、ブログに現在の心境を残しておこうと。

表題からも推測される通り、今回もまた(3度目!)一次試験突破はならず。もっとも今回は実力不足以前に天災の要素が多分にあるのだけれど。

こんなことがありました。

私を含めた一般の人のブログはおろか、仏検を主催しているAPEFのホームページにさえ記載されていない。

以下のような文面が届いたのは12/15 の夜。これを読んだときはもう、ああ、全世界が私の敵なんだな、と確信したものだ。

西宮会場(関西学院大学)で準1級1次試験を受験された皆様へ

さる11月18日、西宮会場(関西学院大学)で行われた秋季1次試験終了後、採点のため同会場から仏検事務局に皆様の解答用紙が送付されましたが、事務局で確認したところ、準1級の書き取り・聞き取り試験の解答用紙が同梱されていないことが判明しました。直ちに調査を行い、解答用紙の回収に全力を尽くしましたが、発見には至らず、結論として、「準1級の書き取り・聞き取り試験終了後、回収された解答用紙が西宮会場の試験本部において使用済みの資材とともに誤って破棄された可能性が極めて高い」と申しあげざるを得ません。
(中略)前例のない事態に私どもとしても動揺しておりますが、試験運営に関わる一切の責任が当協会に帰することは申しあげるまでもありません。仏検審査委員会において対応を協議した結果、以下の措置を決定いたしましたのでお知らせいたします。

(1) 今季の準一級の検定料を全額返納
(2) 2次試験当日、面接試験に先立って書き取り・聞き取り試験のみによる再試験を実施

…どうだろうか?私はこの文章+1次試験結果(筆記のみ)を読んだとき、暴れた。いや、ありえへんやろ、と。完全に不祥事ですね、本当にありがとうございました。

一年間(いや、2年か)頑張ってやってきた結果をこんな風にむちゃくちゃにされて、心穏やかでいられる人がいるものなのか。いないだろう。いるとすればそいつはすでに死んでいる。

筆記試験の結果的には、合格の可能性もないではないが(それでも自己採点よりは7点低い 40/80で、受けたとしてもかなり厳しい)、とてもじゃないが再試験を受けようという気持ちにはなれなかった。もうね、これまで費やしてきた勉強時間がこんな風にダメになるなんて。試験に落ちているなら、それはそれでいい。しょうがないじゃない。できなかったところを見直して、また頑張るだけだから。しかし、こんな中途半端で自分ではどうしようもない結末は、ねえ?

こうなってくるとなにもかも他人のせいにしたくなる。だいたい、筆記が40点しか取れていない、ってのがおかしい。自己採点では47,8点。どう考えても和文仏訳の点数を低く見積もって、再試験受けさせないようにしてるだろ、とか。

――いや、認めよう。自分の実力不足だったと。勉強しても無理なもんは無理なんですよ。ここから先は環境に恵まれた人間だけが立ち入ることの許された領域で、私のような仕事をしながら学ぶ独学者はお呼びでないんだろう。これでもう、フランス語はすっぱりと諦めよう…。


そんなわけがないだろう。

今回は今の自分を奮い立たせるのにぴったりの名言、「ダレル・ロイヤルの手紙」の引用を。漫画『アイシールド21』の中でも使われていたのが印象的。

~ダレル・ロイヤルの手紙~
打ち負かされること自体は、なにも恥じるべきことではない。打ち負かされたまま、立ち上がろうとせずにいることが恥ずべきなのである。
ここに、数多くの人生での敗北を経験しながらも、その敗北から這い上がる勇気を持ち続けた、偉大な男の歴史を紹介しよう。

1832年 失業
832年 州議院選、落選
833年 事業倒産
834年 州議会議員当選
1835年 婚約者死去
1836年 神経衰弱
1838年 州議会議長落選
1845年 下院議員指名投票、敗北
1846年 下院議員当選
1848年 下院議員再選失敗
1849年 国土庁調査官を拒否される
1854年 上院議員落選
1856年 副大統領指名投票敗北
1858年 上院議員、再度落選

...そして1860年 、エイブラハム リンカーンは第十六代 アメリカ合衆国大統領に選出された。

諸君等も三軍でシーズンを迎え、六軍でシーズンを終えるかも知れない。或いは一軍で始まり、四軍で終わるかもしれない。諸君等が常に自分に問うべき事は、打ちのめされた後、自分は何をしようとしているのか?ということである。 不平を言って自分を情けなく思うのか、それとも闘志を燃やし再び立ち向かって行くのか、という事である。 今秋、フィールドでプレーする諸君等の誰もが、必ず一度や二度の屈辱を味わされるだろう。 今まで打ちのめされたことがない選手など、存在しない。ただし、一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに立ち上がろうと努める、並の選手は少しばかり立ち上がるのが遅い、そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。

さて、今日も頑張ろうか。 

なにを? ――もちろん、フランス語さ。

Au revoir et à bientôt !
リンカーン。Wiki より拝借。
 

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