2012年12月31日月曜日

1年でどれだけ挫折するつもり?――答え 上手くいくまで。

脳に損傷を負った患者が、日常語である英語をすっかり忘れてしまい、代わりに小さい頃少しだけ使っていたウェールズ語しか話せなくなる。ある種の失語症患者にこのような症例がみられたという。

脳血管症を患う患者には、失語であったり、言葉が十全に使いこなせない、といった症状が出ることがある。ここから導き出される結論としては、言語機能は脳の一部分に集まっているのではなく、右脳・左脳関係なく広範囲にまたがっていること、とりわけ新たな言語を学ぶことは、脳のまったく新しい分野を開拓することでもある、と言える。

もちろん、だからといって一度も勉強したことのない言語が突然喋れるようになることはない。だがもしかすると、新たな回路の発見で、これまでばらばらに点在していたものが偶然繋ぎ合わされ、後天的な言語能力が向上する、といったことがあるかもしれない。

必要なのは思考の跳躍だ。

12月31日、年末である。ご多分にもれず今年一年の振り返りをしていたのだが、まあ今年もいろんなことがあった。今日この時点から振り向くとあっという間に感じられるものが、手帳を見直してみると、一日一日が積み重なって一年の終わり、366日目が来ているのが確かめられる。

年末に仏検の試験用紙紛失事件があって、最悪な一年のように感じたが、3度目のフランス旅行だったり、結婚だったり、はじめて映画館に行ってそれから入り浸っていたり、10年ぶりに旧友と再会したり、新しい友達ができたり、それから職場内で異動があったり、とまあ良いも悪いも取り混ぜて、話題には事欠かない一年だったといえる。

で、まあこれまたご多分にもれず来年一年の目標、計画を立てていたのだが、まあなんというか、「どんだけ挫折する気なんだ」 と人様から心配されそうなスケジュールである。

試験関係だけのスケジュールをあえてここに乗せると、

6/9     DELF B2筆記試験
6/16   同口述試験
6/23   仏検1級1次試験
10月末  ケアマネ試験
11/10  DALF C1 筆記試験
11/24  仏検準1級1次試験、DALF C1 口述試験

上半期は目立って大きなことはないが、裏返せばそれだけ試験までの間隔が空いているということで、中だるみする気配がぷんぷんするし、10月のケアマネ試験から11月のDALF C1、仏検準1級の並びには、失敗の匂いしか嗅ぎとれない。そもそも、仏検準1級試験とDALF C1 の口述試験の日が被っている時点で、完全に死亡フラグだろう。

あくまで合格を目標に頑張るのだから、そのための方法を見つけ出さねばならないのだが、もしかするとこれまでのように、積み重ねる、という発想が間違っているのかもしれない。目の前にある一段一段に気を取られて、もっと楽な近道があるのに気付いてないのかもしれない

――そんな風にいろいろと考えて、一度引いて全体を見つめ直すのに、年末年始ってやつは最適だろう。大掃除の範囲は部屋だけじゃない。脳みそだって整理整頓が必要だ。

それでは、みなさん良いお年を。また来年お会いしましょう。

Au revoir et je vous souhaite une bonne et heureuse année !
2012年の初詣先。2013年もお世話になります。
 

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