2013年1月2日水曜日

どの月だって一月だ。

このブログの2013年の始動は1月2日から。だって、昨日夜勤明けだったんだもの。
というわけで、

あけましておめでとうございます。みなさんにとって今年が良い年でありますように
Je vous souhaite une bonne année.

まあ、定型句ですね。

さて、新年早々そんなめでたい気持ちを白けさせる箴言を見つけてきたので、ここで紹介したいと思います。

ドイツの作家、 Georg Christoph Lichtenberg / ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルクの言葉。

Janvier est le mois où l'on offre ses meilleurs voeux à ses amis. Les autres mois sont ceux où ils ne se réaliseront pas.
1月は、みんなが友人たちに新年の祝意を贈る月である。それ以外の月は、そうした願いが実現されない月だ。

この格言中の祝意を、目標と置き換えてみると、

1月はみんなが一年の目標を立てる月である。それ以外の月は、それが実現されない月だ。

リヒテンベルクの銅像
いかにも風刺家らしい人物の言葉ですが、ご当人はといえば、Sudelbücher / 控え帖 と呼ばれるノートを、学生時代から亡くなる直前まで書き溜めていたようで、地道に続けることの大切さを知っていたのでしょう。上記の格言もそのノートからの引用のようです。

ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク(1742-1799)についての情報は基本的にWiki を参照していますが、なかなか面白い人物のようです。個人的には特に、何事も先延ばしにする傾向があった、という記述と、1765年から書きはじめられたという前出の控え帖に、"A" から順にアルファベットを振っている("L"が最後の一冊)、といったあたりが、なんとも人間臭く、身近に感じられます。格言については、ネット上で多々取り上げられています。

西洋史上も最も有名な格言家、なんて祭り上げられる彼の格言それ自体よりも、彼の人となりから発せられる平凡さにこそ、学ぶところが多いのではないか――ついそんな風に考えるひねくれた筆者のブログを、どうぞ今年もよろしく。

では、また。

Au revoir et à bientôt !

参照: Wikipedia ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク

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