2013年4月23日火曜日

華麗なる転職。ランス・ハーブストロング見参!

その規則正しいペダリングを、今度は音楽の世界で活かそうか。

世界一過酷なスポーツを言われるロードレースの世界において、その肉体の強靭さゆえに「鋼の男」と讃えられた男は今、その不屈の精神をもってかつての輝きを取り戻そうとしている。

ランス、音楽業界に殴り込み。

ツール・ド・フランス前人未到の7連覇を果たした男が、ドーピング告白を経て、新たに挑戦するのは音楽だった。先週末、アメリカのテキサス州オースティンで催されたレゲエ音楽祭で、全盛期のペダリングを彷彿とさせる正確で力強いドラミングを披露した。

注目すべきは参加したグループ名だ。その名も 「Lance Herbstrong / ランス・ハーブストロング」。先日告白したばかりのドーピング行為を、自ら嘲弄するかのようなその名前に、拍手喝采せずにはいられない。


俺は勝つためならなんだってやっちゃうぜ?――いいね、その心意気。大好きだ。

おそらく彼は、大衆がランス・アームストロングに求めているものを痛いほどわかっている。どんな手段を使ってでも勝ちたいという勝利への飽くなき渇望。いかなる逆境に陥ろうとも、何度でもしぶとく這い上がって来る泥臭い執念。スマートさや清廉潔白なんて必要ないんだ。何度も倒れ、その都度起き上がる。いつまでやるの?――勝つまでさ。

自転車に乗ってるときにはあれだけ格好良くみえた帽子も、それをかぶってドラムの前に座っている姿を見ると随分と滑稽にうつる。まるで道化役者の帽子だ。でもそれでいい。かつての自分に唾を吐きつけてでも、今の自分を輝かせる。そうだ、ツール7連覇の記録なんて、彼にとっては踏み台にすぎない。

さあ、これから本番だ。僕らのアームストロングが帰ってきた。スポットライトの準備はできている。

Au revoir et à bientôt !
見よ、ランス・アームストロングの新しい職業を!
 
ランス・ハーブストロング公式サイト ランス・ハーブストロングの音楽が無料でダウンロード可能。Peter Tosh の「Legalize it / 合法化しろ」のアレンジは曲名的にも音楽的にも最高。
 

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