2012年6月1日金曜日

Planète / 惑星

PLANÈTE / 惑星

金星の上に日が昇る
かすけた物音がするこの星に。
眠りほうけた湖の上を
漕ぎ手のないボートは渡るだろうか
地上の思い出はふらつきながら、
この星まで来るだろうか
一輪の花は茎の上のその顔を
光さす方に傾けて
鳥たちのいない葦の茂みで
人気のない空気を華やかせるだろうか?


おはようございます。
昨日は休日で、翻訳を二つやったので、二回に分けて掲載しています。
もはや翻訳ついでに書くことがなく、同じことばかり書いている、かもしれませんがあえて言おう、私は視覚的作品が好きだ、と。草や花、馬といった、触れられる世界、ミクロな世界のものを通して、マクロな世界観を描く、シュペルヴィエルはなんと私好みなんでしょう。

ついでにいってしまえば、傑作『三枚続きの絵』で、草むらに横たわったバイクの、タイヤのホイールの隙間から伸び出す草を、細密に描写したクロード・シモンが私の最高にお気に入りの、作家であることは、むべなるかな。

では、また。
Au revoir, a la prochaine fois!
管制塔。 Sky High!



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