2012年6月5日火曜日

スポーツ界を席巻するスペイン人選手

おはようございます。

本当はこのテーマ、一年前に書くつもりでした。

その時点でもうすでに、頂点を極めた後の、衰退の兆しが少なからず見えたものですが、テニスのラファエル・ナダルがランキング1位の座をジョコヴィッチに明け渡し、自転車のアルベルト・コンタドールが、真偽の疑わしいドーピング検査で陽性と診断され、二年間の追放をくらった今、いよいよその感を強くしています。

今は残すところ、サッカースペイン代表のみ、というところですが、さてEURO2012の結果はどうなることか。今から興味が尽きません。

しかし本当に、2000年代後半から2010年代序盤にかけて、スペイン人選手の活躍が目立ちましたね。先にあげたナダル、コンタドール、サッカースペイン代表そのいずれも、他を寄せ付けない圧倒的強さを、その最盛期には持っていました。

特に自転車好きの私としては、コンタドールがチーム内のライバルと目された偉大なる鉄人、ランス・アームストロングとの苛烈な争いに勝って得た、2009年のツール・ド・フランスでの走りが印象的です。

これらの素晴らしいスポーツ選手たちがなぜ、こんなにもまとめてひとつの国から出てきたのでしょうか。それを語ることはおろか、推測するのに必要なだけの情報・知識を持ち合わせていません。残念なことに。

マイヨ・ジョーヌの似合う男、コンタドール
けれど、現代のスペインの経済状況とのコントラストを見ると、ここに何らかの関連性を見出したくなるのが道理、というものでしょう。

若者の四人に一人が失業している国において、スポーツはとりわけ、欲望のはけ口であると同時に、希望でもあるのでしょう。

現代のスポーツ選手に求められている倫理観からも明らかなように、今やスポーツ選手は若者にとっての偶像、イコンであり、同時に現世的成功者でもあるでしょう。

今後の10年もスペイン勢が今のような強さを持ち続けているかは疑問ですが、聖と俗を併せ持った彼らスポーツ選手をめぐる狂騒が今後も続くであろうことは、より大きな可能性を持って、イエスと答えられるでしょう。

では、また。

Au revoir, à la prochaine fois!

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