2012年10月21日日曜日

Villeneuve-lès -Avignon / ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョン かくも過酷な観光旅行

10/11 9:38 Avignon 発 - 9:50 Villeneuve-lès-Avignon 着

名前からして属州じゃないか。

そんな声も聞こえてきそうなほど、アヴィニョンとヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンの関係は密接で、従属的に思える。

アヴィニョンに教皇庁が置かれていたのに対して、レザヴィニョンには枢機卿の邸宅が並んでいた。10世紀には修道院が設立され、11世紀にはその周囲に村が形成されていった。以降は教皇庁を構えるアヴィニョンと対立的な立場をとり、フランス国王に保護を求めるなどしている。このように、その歴史的にも二つの都市を切り離して考えることは難しい。


もっとも、そんな歴史的背景があるからといって、今もその関係そのままに見るのは、視野を狭めるだけだろう。この街にはこの街なりの魅力がある。

といいながらも、実際この街を見るために割り当てた時間はわずか二時間で、おまけにバス停を降りてすぐのところで開かれていた朝市を、物珍しげに眺め歩いたから、この街一番の見どころといえるChartreuse du Val de Bénédiction / 祝福の谷修道院ですら、駆け足で見るはめになった。

そんな人間の言葉など、誰が信じられるだろう。だがまあ、聞いてほしい。この街に見どころは数多く、実際一日かけてゆっくりと回るべきだろう。

修道院の他にも、Fort St-André / サンタンドレ要塞や Tour Philippe le Bel / フィリップ美男王の塔、Eglise Collegiale Notre-Dame / ノートルダム参事会教会など、見るに値する観光地は多く、それでいてツアー客に煩わされることもない。

時間、時間さえあれば…

そんな風にわが身を呪いつつ、12時14分発のパリ・リヨン駅行きのTGVに乗り遅れないよう、死力を尽くす。分刻みのスケジュール、時計の秒針とのスピード勝負、一本バスを逃すとそこで終わりの緊張感。観光旅行とはかくも過酷なものなのか。

祝福の谷修道院
 
...À la prochaine déstination ☛ Ce que je n'ai pas fait

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