2012年10月19日金曜日

Les villages en Provence / プロヴァンス村巡り 農業大国フランス

10/10 8:10 Avignon ホテル前発 - Tour "Les Beaux de Provence et Luberon" 参加

 前日、アヴィニョンのツーリストオフィスで、南仏の村巡りツアーを予約しておいた。一人65€。タクシーを手配して行くことを考えれば、かなりお得な値段だ。

もちろん、それ相応のリスクはある。ツアーなので融通が利かないし、他の利用者とも一緒になる。ガイドとの関係も重要だ。

当日若い女性ガイドとアメリカ人の他二組と一緒に回ることになったが、そうなるともちろんガイドする言語は英語。フランス語は喋れるが高校生並みの私は、時折拾える単語の意味と、空想で繋ぎ合わせて、話を聞いているつもりになっていた。途中からは英語がほぼ通じないことが、他のメンバーに了解されて、放っておかれたのは逆にこちらも気安かった。

さて、肝心のプロヴァンスの村々はどうだったか、というと、これについて語ることはあまりない。いや、それぞれの村は本来、別個に語り得るだけの魅力があるのだが、それを堪能する時間がなかった、というのが本当だ。


実際、ツアーで巡ったGordes / ゴルド、Roussillon / ルシヨン、Les baux de provence / レ・ボーのいずれも、Les plus beaux villages de France / フランスの美しい村 に選ばれている。

この「フランスの美しい村」というのは同名協会による認定制となっており、2012年7月の段階で157の村が加盟している。認定のためには厳格な選定基準の下に審査され、一度認定されても視覚を取り消されることがあるという。その基準の主な四つとは、

1.人口2000人未満であること。
2.2ヶ所以上の保護遺産か遺跡(景観、芸術、科学、歴史など)があり、その保全のための計画的な土地利用政策がなされていること。
3.村の建物の外観に調和がとれていること。
4.自治体の議会で同意を得ていること。

だという。この基準を読むだけでも、面白そうな村が揃っているのだろうと推測できる。しかし、大事なのはそれを味わうための時間だ。それがなければ、どんなに素晴らしい素材も味のないスープのようになってしまう。今回のこのブログのように。

それでも収穫もあった。

今回、ツアーに参加してなにより大きかったのは、車でフランスを見ることができたこと。そしてそのことで改めて、農業大国としてのフランスを感じることができたこと。


フランスでは都市部と農村部の乖離がはなはだしい。都市を少し離れれば、どこに行っても畑ばかりだ。違いといえば作っている作物だけ。そんな風にも見える。

こういう土地だからこそ、各地に綺羅星のように点在する村のひとつひとつが魅力的で、訪れる人々を惹きつけてやまないのだろう。

フランスの車窓から。

...À la prochaine déstination ☛ Villeneuve-les-Avignon

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