2012年5月8日火曜日

サイクルの終焉

おはようございます。

スポーツ、特に海外サッカーに、関心のない方には全くどうでもいい話、かもしれませんが、スペインののサッカーチーム、FCバルセロナの監督である、ジョゼップ・グアルディオラ氏が今シーズン限りでの退任を発表しました。

在任の4年間で可能な限りのタイトルを獲得した、といっても過言ではなく、またそのチームが作り上げたパスサッカーは、「史上最高」とも「もっとも華麗な」といった大げさな形容詞を使って表現されてきました。

しかし今回話したいのは、もとより語る資格のない「グアルディオラ時代のバルサのサッカー」ではなく、フットボール界で暗に了解されている「グアルディオラ時代の終焉」との考えです。

もちろん、監督が代われば採用する戦術も、戦略も多少なりとも変わるでしょうから、そうした意味でこの言葉を使うのは、間違っていません。

ですが、「グアルディオラ時代=バルサ黄金期」とみて、監督の退任を機に(それだけではありませんが)、「黄金時代の終焉」がまことしやかに囁かれてるのも事実です。

つまりは、ひとつのサイクルが終わった、といわれるのです。

この「サイクル」という言葉、実に便利で有機的な表現だと思います。

選手の入れ替わり、選手自身の年齢その他による変化、戦術の変化、相手チームの対策・変化…様々な要素が有機的に絡まりあって、たとえチーム力が昨年から変化しなくとも、「サイクルが終わった」といわれるのでしょう。それは過渡期に入ったと言い換えてもいいでしょう。

まあ、言いたかったのは人間もそれと同じ、というごく当たり前のことなんですが、良い時もあれば悪い時もある、3,4年という長いサイクルがあり、日月単位の短いサイクル、バイオリズムがあって、それら二本の縒り糸が、運というこれまた頼りない薄片を巻き込んで捩られる。

けれどそれらが絡まる支柱は意志、と銘打たれた人間の本源だとすれば、進む先はいつも、その人自身が決める以外にあり得ない、ということになります。

では、また。
Au revoir, a la prochaine fois!
グアルディオラ監督

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