2011年9月12日月曜日

親切な機械、親切な人

おはようございます。

前回は人と人との距離感、それが文化や国籍を明らかにする、という話をしました。今日は特に「他人同士の距離感」について。

日本では他人同士の距離が遠く、フランスでは近い、という話をしました。

そもそも、遠近の考え方が、どこに基準を置くかで変わってくるので、あくまで私個人の意見です。

日本では「他人同士で話す」という機会が非常に少ない。

道で通りすがりの人に煙草の火をもらうとか、知らない土地で道を聞くとか、あるいはレジ係の店員と雑談をするとか、まぁありえないこと。道を聞くのはまだありですが…。

前回挙げた電車でたまたま隣り合った人同士が話をするとか、京都の鴨川で、他人同士がくっついて座るとか、カフェで知らない人と相席して、話が盛り上がるとか…。
いや、私だってそういうことがフランスで頻繁に起こる、といっているわけではなく。ただ可能性としては非常に大きいのは確かです。

じゃあ日本はみんなが他人に無関心で、冷酷で、生きにくい社会なのかと言われたら、うん、そうやねと答えてしまいそうですが、あえていや、そんなことはないと言いたいと思います。他人に無関心であることの利点もありますし・・・。

それを補っているのが日本では機械なんですね。例に挙げるなら、車椅子の人がバスに乗るために、フランスでは乗客が手伝う、日本ではステップを低くする。駅の構内で言えば、階段を他人を集めてかついで登るよりは、エレベーターを設置する。なんでも機械がやってくれる、他人が手伝う機会がなくなる。

どちらがいいか。どうしたいのか。どう生きていくのか。便利さがすべてに優先するこの世の中、今一度考えなおしてもいいのかもしれません。

では、また。
Au revoir, à la prochaine fois!
ポストが黄色いからって、それがどうした!!

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