2013年12月31日火曜日

語学に王道なし

12/26、準一級の試験結果が届いた。結果は 79 / 120 で合格!今回の合格点は67点。合格率は26 %。ってごめん、ガッツポーズはすでに、ネットで結果を知った四日前に済ましてたよね。さすがに四度目の受験ともなれば、喜びよりも安堵のほうが大きい。それでも4度目にしてようやく、十分な実力を持って一次試験を突破したのは紛れもない事実だ。もっと胸を張ろうぜ。

思えば2008年に二級合格してから丸5年が経っている。2009年には難しすぎると一度飛ばして、2010年からは毎年受験。その都度獲得点数は上がるもあと少しのところで合格を逃していた。去年はようやくやってやったと思ったら、試験用紙を捨てられてるし。ね?今回三度目(4回目)の正直で受かってほっとしている。

で、ここで少し自分の勉強法を振り返ってみようかと。今後二次試験、仏検1級を目指す自分自身にとって、あるいはこれから語学の習得を目指す人にとって、反面教師としてでも役に立てれば幸いだ。

ここ2年半、勉強した時間は大体記録をつけていた。 aTimeLogger ってアプリ優秀だよね、ってこれはステマ。その間にフランス語に費やした時間は、去年一昨年でおよそ1200h、今年が600h の計1800h 。あれ、多くね?――うん、どう考えても去年、一昨年の数字が間違ってるとしか思えないんだが。まあ、ここ3年は大体、1年のうち600h をフランス語の学習に費やしていた、と考えてもらえればよろしい。

これが多いか少ないかは別として、その 1800h の内訳を見ると、もちろん細かいのは残ってないんだけれど、ざっとした感じ、原書を読んでいた時間がおよそ 700h、1000h 弱が問題集を解いたり、italki.com に書き込んでた時間。残り100h がRFI なんかのラジオを聴いてた時間になる。

まあ、ぶっちゃけ時間だけかけて内容が薄いよね、って突っ込まれたら返す言葉がない。準一級の試験は1000h もかけるものじゃない、っていう人も多いだろう。でも、事実として私はこんだけかかった、ってことだ。人と比較してもしゃあないってことを学ばなければ、社会人をやりながら勉強を続けていくことなんてできない。他になにを学ぶにしてもね。

これだけやって私の学んだことは次の3つ

・ 原書100万語読んだからってスラスラ読めるようになるわけではない
・ 勉強の成果は問題集を解くのは比較的早く、書いたり読んだりが上達するのは遅い
・ 時間を決めてやるより内容を決めてやったほうが効率がいい

当たり前過ぎる?まあ、仕方ない。これが私が2年半ちゃんと勉強してみて得た結論だ。ただ、一番最初のものについてはちゃんと言っておきたい。世の中には100万語読めば原書が読める!みたいな本があふれているが、そして辞書は使わなくてもいずれ自然に意味がわかってくるなんて書いているが、あれは嘘だと。

平均的な本一冊(200pくらい)でおよそ5万語、20冊で100万語になるのだが、そんなのこの5年間毎年それ以上読んでるよ、といいたい。だからといって読む能力が飛躍的に上昇することはなかった、と断言する。

はっきり言って、原書を読む行為は外国語運用能力を維持こそすれ向上することにはあまり益していない。とりわけ量に重点を置いて、文法や単語の意味をないがしろにして読む場合には。日本語でもそうなのだから、当たり前の話だろう。私だって、難しい本(日本語)は続けて2回読む。でないときちんと意味が掴めないし、内容が頭に残らないからだ。

私なりに語学学習(2級以上のレベルを目指す)の要点をまとめると以下のようになる。

・ 原書・原文は読んで当たり前。でもだからってすぐに上達することはない。過度な期待は×
・ 問題集を数多く、何度もこなすのが一番上達が早い
・ 結局大事なのは辞書を引くこと。どれだけ辞書を使いこなせるかが語学上達の秘訣。原書を読んでてわからない単語があったら辞書を引こう(2級以上のレベルになれば調べる単語もそこまで多くないはず)。それも仏和だけじゃなく、仏仏も使って。できれば2つ以上で調べるのが望ましい。とにかく出てくる単語、表現を全部覚えるつもりでやる。だって、試験範囲はすべてだもの

やばい、むっちゃ普通やん。「語学に王道はなし」を地でいってますな。まぁ、そういうことなんでしょう。私もこれからもコツコツ継続して勉強を続けたいと思います。慌てず、くらべず、あきらめず。コツらしいコツといえば、たぶんこんなところでしょう。

では、みなさんよいお年を。来年もこのブログをどうぞよろしく。

Au revoir et je vous souhaite une bonne et heureuse année !


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