2012年7月12日木曜日

ASCENSION / 昇天

ASCENSION / 昇天

飛翔する死の森が通り過ぎた雲は
己の起源を取り戻し、
恒星の霧氷の下で、
天球軸にそっと触れる。

まるで地上に並んでいるような
ポプラの亡霊
君たちは堂々と居並ぶために
一本の川を探している。

この低木、あの灌木は
でこぼこ道に必要なものだった、
空はその下で
地球の骨格をまねている。

その影は残っているのか
生の記憶の中に、
そしてそこに残っていた不安の糸を
断ち切るのだろうか?


おはようございます。

久しぶりの翻訳なのですが、うーん、雑。全体にもっと訳語を練らないといけませんね。

タイトルから想像されるように、ここでは死後の世界がイメージされているようです。おそらくは、上方(天界)から見下ろした地上(下界)の景色。それで本来は上に見えるものが下に見え(雲)、下にあるものが上に見える(ポプラの亡霊)。

上にあるからといって幸せなのではなく、本来のあるべき形を求めている、その姿はあくまで現実世界を生きる我々と繋がっており、そのか細い繋がりを断ち切ることが、できるのだろうかと尋ねる詩人の声は反語的で懐疑的であり、生が根源的に抱えている不安こそが、不格好ながらも「理想的」存在であることの、条件なのでしょう。

ちょっと、詩の解釈めいたことを書いてみました。こうやって書くと、なんとなくわかった気になるから不思議なものですね。

では、また。
Au revoir, à la prochaine fois!
セーヌ川と並木道。




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