2014年8月10日日曜日

書かれなかった過去を振り返ろう 5/16 ――ほっともっとフィールドに行こう!

※ お客様はファウルボール等がお体に当たらない様常時ご注意ください。お子様連れのお客様は特にご注意下さい。

岸田投手、2014年最後の先発登板も、はかなく散る。
初回を0点に抑えるも、その後テンポよく失点を重ね、5回で3,4失点して降板。打線も昨年と同様の反発力のなさで、なすすべもなく敗れた試合。まるで、4/9の対ロッテ2回戦のようだった。この日も先発は岸田。この日までの私の観戦成績は0勝3敗と、散々なことになっていた。

この日を境に岸田は中継ぎに配置転換、主に僅差ビハインドの試合で好投を見せてくれている。以降今日まで一度も先発として投げていない。

あ、ごめん、よくよく考えたらこれ、5/1 の試合ですわ。5/16はエース金子が先発し、首位を争うソフトバンクに完勝した試合。OSAKA CLASSIC と題して、両チームが近鉄と南海のユニフォームを着て試合をしたんだった。Tシャツを貰ったので良く覚えている。

そんなわけで、「書かれなかった過去を振り返ろう」シリーズ、通称KKKシリーズは3回目にして早くも当初決めた約束事を破ったわけだが、それも記憶の成せるワザと、諦めるのが容易だろう。オレはなんも悪くねぇ!

話を野球に戻そう。
よく、「どうしてオリックスがすきなの?」と聞かれるが、およそ求められる答えに行き着いたことがない。たぶん、「~選手が好きだから」とか、「友達(あるいは父や兄弟)がファンだったから」とかいった答えが求められているのだろう。

残念ながら期待にはこたえられない。いつもそうなのだ。自分にとっては当たり前の考えが、多くの人には異常に映る。それゆえについた嘘が、より自らの立場を危うくする…。人は因果、理由を探す。たとえそれが荒唐無稽なものに見えても、「理由なく」ファンになったとのたまう男に比べると、危険ではない。ある日突然、「よし、オリックスを応援しよう」と思ったなんて、誰に言ってもバカにされる。

だから誰にでも通用する理由を探そう。後付けだとかそうじゃないとか、そんなことは問題じゃない。「どうしてオリックス?」と、半笑いで聞いてくる阪神ファンの目を見てこう答えよう、「オリックスの、寄せ集め集団なところが好きなんです」と。

プロ野球の世界でもてはやされる「生え抜き」という思想に、これほど染まっていない(しかし無縁ではない)チームも珍しい。強くなるために、血の入れ替えを積極的に行う。成績を残せない選手はどんどんと首になる。だが、セ・リーグの金満球団のように、金でかき集めようにもお金も、人気もない。オリックスに来たがる一流選手など、聞いたことがない。

結局、チームにはあぶれ者ばかりが集まる。能力はあるが契約交渉でもめたもの、結果を残しながら生え抜き主義に押し出され、チームを追われたもの、そもそもチャンスが与えられず、戦力外になったもの、はたまた誰かの「おまけ」として、複数トレードでやってきたもの…。そもそも、チームの成立過程からして、近鉄とオリックスとの歪な合併という、誰も得しない経緯がある。

そんなオリックス・バファローズが私は好きだ。どの選手にもなんらかの因縁があり、物語性がある。選手も監督も、果ては球団までも、みんなよそ者。どちらを向いても敵敵敵…。いや、そもそも敵としてすら認められていないかもしれない。

そんなチームが今年は大正義、ソフトバンクホークスと首位争いを繰り広げている。8/9 現在、首位と4ゲーム差の2位につけている。去年は平均10000人くらいだった観客数が、今年は20000人を超えている。実に二倍。関西の阪神人気を苦々しく思っている人が、こんなにもいるんだぜ。

頑張れ、オリックス・バファローズ。男なら、ドカンとぶつかり星となれ。どんな結末になろうと、その散りざま、とくと見届けてやろう。

Au revoir, et à bientôt !

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