2011年6月28日火曜日

文化教育

 
おはようございます。


引き続き文化についてのお話です。

前回の旅行同様、今回もまた各地で美術館や宗教建築を巡ったのですが、行く先々で引率された子供たちと出会いました。

一枚の絵や像の前に車座になって、先生の話に耳を傾ける。

時折先生が質問を発し、子供たちは元気よく手を挙げて、それに答える・・・のですが、間違っていると容赦なく ‘Non!’ の一言で済ませるあたり、見ているこちらのほうが心理的外傷を負ってしまいそうです。


Rouen のl'Eglise de Ste. Jeanne d'Arc にて

そういった学校ぐるみでの取り組みも素晴らしく、羨ましいと思うのですが、今回話したい文化教育は別のところ、路上の教育についてです。

たとえば、地下鉄に乗っているとトランペットを持った壮年の男が乗ってくる。

そして、唐突に『枯葉』をやりはじめるのです。

あるいは、これも地下鉄、今度は構内で、バイオリンでクラシック(曲目はわからなかった)を演奏する女性を見かける。

演奏の良し悪しは演奏中、あるいは終了後に空き缶やケースに集まった小銭の額や数によって一目瞭然というわけです。

どんな演奏が良くてどんなのが悪いのか、それを金銭の贈与という現実的な形で日々目の当たりにする――素晴らしい教育効果ではないでしょうか。


では、また。
Au revoir, à la prochaine fois!

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